プリズム

バイトって嘘ついて
現実を抜け出したんだ
小雨の水音の中
 
 
足音は立てずに
うるさい口も開かず
ただ両腕を広げて
 
 
傘をまわして 鼓動信じて
目を開いたら
私ほんとは 知らないだけで
もっと背が高いはず
 
 
今 記憶のほころびが
差し伸べられた手を辿って
紡がれていく未来に変わる
夢が 開く
もし あの雲の向こうに
心のかけらを見つけても
虹の残り香 抱きしめながら
ただ 祈っている